診断の問題-発達障がい-

近年、発達障がいという概念がクローズアップされています。
子どものもつその特性から、早くは幼児期から診断されることもあり、小さい頃より診断された場合、幼稚園、学校などその子どもを取り巻く環境を整えようという動きすら出てきています。
発達に偏りがある子どもはその生きづらさから、パニックを起こしたり集団に馴染めずに学校などへの行き渋りを起こしますが、その特性を親や教師が理解することにより、本人への負担が軽くなり、無理をしなくてもよい状態を保つことができます。周りと違う自分を認めるようにもなってきます。

 

精神疾患への誤診はこの特性を見逃してしまい、その入り口に入ってしまうことが多いのではないかと言われるようになりました。

発達の偏りが根底にあり、それに気づかない場合、周りに合わせようと無理をします。もともとの過敏性があり、そこで起きるストレスから二次障害を発症する場合があります。

 

二次障害とは現在の障がいが引き金になって、それまでに出ていなかった症状を出すことです。強迫観念、強迫行動、抑うつ状態、妄想、幻聴、フラッシュバックなどで、極度な緊張や不安からそれらの症状が出てきます。
これらは、大人が診断される強迫神経症やうつ病、統合失調症などの状態とは異なる状態で、一過性のものが多い可能性があります。
この状態を大人の精神疾患の始まりと診断し(早期発見)、投薬開始(早期介入)することにより状態はよくなるどころか更に悪化する場合があります。

 

発達障がいがある人は薬に過敏な場合が多いとされています。したがって、投薬するとその副作用に苦しむ場合が多く、それを副作用とせずに状態の悪化と捉えられて更に上乗せ処方をされてしまうことがあります。そうなるとますます増えた薬の副作用から更に新たな症状が作られていき、いわゆる三次障害を発症してしまうのです。

このような状態を避けるためには、最初に症状を出した時、本人が抱えている問題の根底に向き合う必要があります。

 

発達障がい自体は基本的には投薬は必要ありません。
特性を見極め環境調整することで精神的な安定を得ることができます。