診断の問題

 精神科領域の診断は、人が出すいろいろな症状の種類を、既に医者が決めた診断基準と照らし合わせてなされます。ですから診断する人で症状の解釈が異なり、診断が異なります。それを防ぐために、精神科領域の疾患の診断に熟練した人(専門医)によってなされることになっています。

 

しかし現実には症状の解釈が専門医の間でも異なっていますから、診断や重症度が専門医の間でも異なってしまいます。その結果ある医師の診断名が別のある医師からは別の診断名が下されてしまうことがあります。どちらの医者も医者としての診断は間違いではないですが、診断された人は混乱してしまいます。どちらかの医者が誤診をしていると考えます。但し両方の医者が誤診をしている可能性もあります。

 

医師により診断名が異なることは避けなければなりません。けれど現実に、精神科領域の病気には、診断のための客観的な尺度となる物がありません。全て医師の主観的な症状の解釈だけしか有りません。医師により診断名の違い、重症度の違いは避けられません。治療を受けている患者が言葉に表せないぐらいの酷い状況になっている原因です。

 

この事実は、精神科領域の病気の診断や重症度が全て誤診の可能性を秘めていることを意味しています。絶対的な病名や重症度は誰にも分からないのです。それどころか精神疾患として治療を受けていた人が、治療を止めることで、また環境を変えることで症状がなくなってしまう場合もあります。精神疾患でない人を精神病と診断した可能性があるからです。

子どもに対する診断は慎重でなくてはならない

精神科領域の診断や治療法は、大人の精神疾患の治療の中でできあがっています。子どもは大人と異なる脳を持っています。ところが実際の医療現場では、大人の診断基準や治療法を一部手直しして当てはめて行っています。子どもには子どもの脳に即した診断基準や治療法が考えられなければなりませんが、現在の所それはなされていません。つまり子どもについての精神科領域の診断や治療法は誤診である可能性を強く秘めています。

 

子どもに嫌悪刺激を与え続けると、精神疾患の症状を出すようになります。その嫌悪刺激を止めると、子どもは精神疾患の症状を出さなくなります。子どもは嫌悪刺激に反応して精神疾患の症状を出しているのであり、その子どもに精神疾患があるのではないです。つまり子どもの場合子どもの出す精神症状から子どもの精神疾患を診断できないという意味になります。

 

けれど精神科医は精神疾患が内在しているから、その精神疾患が顕在化する前に、発病する前に治療が必要だと主張しています。この主張の客観的な根拠はありません。子どもについて発病する前の治療法があるとしたら、この子どもを苦しめている嫌悪刺激から子どもを守ることしかないはずです。