薬の問題-多剤大量処方・副作用の問題-

一旦「統合失調症」の診断が付けば、あるいはそれを疑われただけでも、「劇薬」とされている薬が処方され、様々な副作用が少なからず出現します。そのため、副作用を止める薬も重ねて処方されることがよくありますが、その副作用止めにも重大な副作用があります。それらの副作用の中には、認知力や知能の低下、抑うつ、高揚や衝動性の昂進、幻覚や妄想、興奮、不安、焦燥、不穏、多動、失禁、高熱、死亡など、深刻な心身の症状が含まれます。

 

しかも、それらの副作用の出現が、精神症状の悪化と見間違えられることが多々あります。患者や家族が副作用と気づいて医師に伝えても、医師の方ではそれらを新たな精神症状の悪化と判断し、さらに別の薬を足してしまうことが多いのです。そのために新たな薬の副作用も加わって、またまた新たな精神症状の悪化と見做されて、そのような悪循環の連続で、いつのまにやら多剤大量投薬というアリ地獄から出られなくなってしまうことが今日のわが国の精神科医療の実際です。

 

初期の診断と治療が見当違いであった場合ほど、そのような不幸な経過をたどることが多く見られます。初期治療が遅れたために悪化するのではなく、初期の診断と治療の間違いそのものが、悲惨な経過を招いているのです。ゆえに、現状の精神医療の実力を、より早く子どもたちにあてがえば、医原病・薬原病の被害の拡大は必至でしょう。

 

薬は一時的な精神症状の軽減に過ぎません。向精神薬を飲んでも症状が改善しないか、日常生活が楽になるほど改善ないことが多いです。

そこで医者はもっと脳に影響を及ぼすような薬を投与しますし、その種類や量が増えていきます。それは子どもの精神症状を軽減することもありますが、薬の副作用で子どもの日常生活に障害を生じるようになります。薬そのものの副作用がまるで精神症状のような症状を出すようになる場合も多いです。これらの薬の副作用をなくするために、新たに薬が投与されるようになり、子どもは多種の薬を多量に飲まされることになります。子どもの心が死んだ状態になってしまいます。

 

子どもに長期に薬を飲ませたときの影響は、全く分かっていません。向精神薬は内臓ばかりでなく、子どもの心の成長にどのような影響を与えるのか全く分かっていません。精神症状について薬の作用に注目していますが、その裏で薬が脳の機能に悪影響を与えていることに注目していません。知らないうちに心の成長を阻害しています。場合によっては薬に対する依存を生じています。薬は子どもの成長に必要な物ではないです。長期に飲ますべきではありません。