子どものこころ-症状と対応-

何か症状を出している子どもへの対応の際に気をつけなければならないことです。常識では子どもが何か症状を出しているとき、その症状をなくそうとするのが大人の対応です。子どもが症状で苦しんでいるのだから、その症状を無くしてあげると子どもが楽になる、子どもを守られると考えるのが常識です。

子どもは何か辛いことがあるから症状を出しています。大人が考えるように症状があるから辛いのでは無いです。子こどもから症状を取り除くことができても、子どもの何か辛いことがあるから辛いことには変わりありません。子どもは症状を出していることを認められるとそれだけ辛さが減って症状が軽くなります。ところが症状をなくそうとする大人の対応は、子どもが症状を出している姿を否定することになりますから、子どもはその症状を出している以上に辛くなります。ますます症状を強めてしまいます。または大人の前では良い子を演じて症状を隠しますが、大人がいなくなったときにもっと強い症状を出してしまいます。

症状例:お腹が痛い気持ちが悪いと言って起きてこない、学校に行こうとしない

小児科に行かせて体に病気が無いことを確かめられて良いです。これらの症状は学校という概念に反応して、自律神経の反応症状です。学校という概念を取り除いてあげると、つまり学校に行かなくてよいとしてあげると、子どものこれらの症状は無くなります。

症状例:イライラしていて直ぐに物を壊したり、暴力をふるったりする

親としては子どもが落ち着いて欲しいし、暴れないで欲しいです。止めさせようとすると、ますます子どもは荒れて、余計物を壊します。表情も険しく心の病気ではと考えてしまいます。そこで医者に連れて行く(多くは親だけ行って診察を受ける)と統合失調症又は登校失調症の恐れがあるから薬を処方されます。薬を飲ませても改善が見られないので、薬の種類や量が多くなる傾向になります。薬の副作用で苦しむようになります。医者に相談しても統合失調症にならないようにするために、今は我慢をする必要があると説明されます。

子どもの周囲に子どもを辛くする物があるから、子どもは辛くなり、耐えきれなくなって、暴れます。多くは子どもに学校を連想させる物です。親が子どもに登校刺激を与えると、子どもは親に向かって暴力をふるいます。どちらも学校を思い出して辛いから学校を思い出させないようにしてくれという子どもからのサインですが、親にはサインと気付かなくて、子どもの心が壊れてしまっていると理解してしまうのです。

学校を意識しなくて良いようにして、引きこもらせてあげると、子どもは荒れなくなります。親にも暴力をふるわなくなります。その子どもなりの楽しみをさせてあげると、子どもは自然に元気になり、引きこもりを止めて、社会へ出て行くようになります。

症状例:同じことを何回も繰り返す

子どもが意味がある行動や意味が無い行動を何回も繰り返すとき、それを見ていた大人はこの子はおかしいと感じます。風呂に長く入る、長くシャワーをする、何時間も手を洗うなど、ガス代、水道代に悩む親も出てきます。親の力で止めようとすると、余計繰り返しが増えてしまいます。時間が長くなってしまいます。医者を受診させれば脅迫症状として精神安定剤や抗うつ剤が処方されますが、殆どの場合改善することは無いです。

子どもは理由が分からない不安から、これらの行動に出ています。行動を繰り返すことで安心感を得て、不安を軽減しています。この行動を押さえつけるとますます不安が強くなり、暴れたり、繰り返す回数や時間が長くなります。子どもの不安の大本は自己否定と言って大丈夫です。これらの繰り返す行動を親が許して、協力をするとこれらの行動は少なくなり、時間も短くなります。子どもの辛さの大本は「自己否定」です。子どもに肯定感を持たせる対応でのみ解決できます。

症状例:幻聴・幻覚がある

いわゆる幻聴、幻覚は普通の人でもよく見られます。普通の人では意識に上らなかったり直ぐに忘れてしまうので、幻聴や幻覚は無いと理解しています。夢は幻聴、幻覚の典型例です。夢の多くは意識に上らないから夢を見ていないと理解しています。夢の中には意識に上がる夢があります。それでも寝ている間の経験ですから、幻聴幻覚と区別して、夢と表現します。

昼間経験する幻聴幻覚でも、多くは意識に上らなかったり、意識に上っても「あれ?」という感じて感じた後直ぐに忘れてしまうので、幻聴幻覚は無いと判断しています。しかし心が辛い人は、経験した幻聴幻覚にこだわる傾向にあります。それが病的な幻聴や厳格になります。

幻聴や幻覚を訴える子どもは、子どもの心が辛いと言う訴え、サインであり、病気があると言う意味ではありません。薬で幻聴や幻覚の経験を減らせるかもしれませんが、薬を止めると元の幻聴や幻覚の状態に戻ります。薬で解決にはなりません。親が子どもの辛さから子どもを守ることでのみ解決が可能です。